2016-09-05

【訂正】川崎和男『電磁波革命と遺伝子革命が近接場で始まってきた』 (2016-08-03)

本ブログの記事「川崎和男『電磁波革命と遺伝子革命が近接場で始まってきた』 (2016-08-03)」において川崎和男ブログ『電磁波革命と遺伝子革命が近接場で始まってきた』からの引用文
川崎和男:光と電磁波は相互に電磁波と遺伝子も同次元で科学的な検証とエビデンスがコンピュータというツールによって明確な方向を見いだしています。
を本ブログ投稿者が
光と電磁波はお互い同一だと最近知りましたが、それはさておき電磁波と遺伝子も研究の上では同様に、仮説の科学的な検証とエビデンスを求めるためにはコンピュータというツールの補助が不可欠であることを今頃私は明確に見出しています。
と訳したが、本ブログ読者から誤訳の指摘があった。そこで本ブログ編集者が、投稿者の許可を得て、より正確と思われる訳をその訳し方とともに紹介する。

著者(川崎和男)の文章をまず文節に区切るところから始める。
光と / 電磁波は / 相互に / 電磁波と / 遺伝子も / 同次元で / 科学的な / 検証と / エビデンスが / コンピュータという / ツールによって / 明確な / 方向を / 見いだしています。
次に述語を見つける。
見いだしています。
これに主語を補完する。
私は見いだしています。
続けて目的語を探す。文法的には「方向を」が目的語になりそうだが、文脈を考慮してその前の「科学的な / 検証と / エビデンスが」に注目し、科学知識による補完と助詞の補正(「が」→「を」)を行って目的語にする。
私は科学的な検証方法とエビデンスを見出しています。
何の科学的検証方法とエビデンスかというと「相互に / 電磁波と / 遺伝子も」とあるのがヒントになる。著者の脳内では電磁波と遺伝子(DNAの誤りであろう)が相互作用することになっていると仮定すると次のように読める。
私は電磁波と遺伝子が相互作用するという仮説の科学的な検証方法とエビデンスを見出しています。
「同次元で」は「一様に」の川崎和男風の言い回しである。
私は電磁波と遺伝子が一様に相互作用するという仮説の科学的な検証方法とエビデンスを見出しています。
次に「コンピュータというツールによって」をだいたいそのままはめ込む。
私は電磁波と遺伝子が一様に相互作用するという仮説の科学的な検証方法とエビデンスをコンピュータというツールの補助によって見出しています。
「光と / 電磁波は」であるが、これは「光である電磁波」と書くべきところ、そう書ききる自信が持てなかったのであろう。そこで「光である電磁波」に戻すと訳文は最終的に
私は光である電磁波と遺伝子が一様に相互作用するという仮説の科学的な検証方法とエビデンスをコンピュータというツールの補助によって見出しています。
となる。

著者はおそらく遺伝子とDNA(デオキシリボ核酸)の区別がついていないのであろう。相互作用をDNAによる電磁波の吸収とそれによるDNAの破壊と無理やり読めば、意味が通らなくはない。訳文を修正すると次のようになる。
私は光である電磁波がDNAに吸収され、それにともなってDNAが破壊されることがあるという仮説の科学的な検証方法とエビデンスをコンピュータというツールの補助によって見出しています。
最後に訳文から落とした「方向を」を戻しておこう。ここでも助詞の補正(「を」→「に」)を行う。
私は光である電磁波がDNAに吸収され、それにともなってDNAが破壊されることがあるという仮説の科学的な検証方法とエビデンスをコンピュータというツールの補助によって明後日の方向に見出しています。
これが正しいと思われる訳文である。

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